taketa 関数の使い方





先のページで一部解説してありますが、ここでは使える関数をすべて解説します。配列名はどれでも良いのですが、ここではa[]としておきます。


■      実数計算の関数

数字(配列)を表示したいときは、Tk.disp(a)を使います。最初の50桁程度だけを表示させるときは、Tk.disp08(a) とします。

a+b=c は Tk.add(a,b,c); と書きます。a-b=c は Tk.sub(a,b,c); です。a*b=c は Tk.mlt(a,b,c); a/b=c は Tk.div(a,b,c); です。

配列ではなく、intの数をpとするとき、a[]*p=c[] を計算するときは Tk.mlt(a,p,c); a[]/p=c[] は Tk.div(a,p,c); と書きます。

log(a)=c は Tk2.log(a,c);、 ln(a)=c は Tk2.ln(a,c);、 ネピア数をeとするとき、e^a[]=c[] は Tk2.exp(a,c);、 10^a[]=c[] は Tk2.exp10(a,c); です。

√(a)=c は Tk2.sqrt(a,c);、 a^b=c は Tk2.pow(a,b,c);、 sin(a)=c は Tk2.sin(a,c);、 cos(a)=c は Tk2.cos(a,c);、 tan(a)=c は Tk2.tan(a,c);、 atan(a)=c は Tk2.atan(a,c); です。

String vm; のとき、配列をファイル(test.txt)からa[]に読み出したいときは vm="test.txt";Tk3.fread(vm,a); と書きます。配列をファイルに書き出したいときは Tk3.fwrite(a,vm); とします。

小数点以下を切り捨てるときは Tk3.floor(a); とします。切り上げは Tk3.ceil(a); とします。

階乗計算 a!=c は Tk3.kaijoo(a,c); とします。 lac(a)=c は Tk3.lac(a,c);  です。

asin(a)=c は Tk3.asin(a,c);、 acos(a)=c は Tk3.acos(a,c); です。

πなどの定数は kazu7000フォルダに入れてあるので、 String vm;vm="kazu7000/pi7000.dat";Tk3.fread(vm,fx); などのようにして使います。ネピア数はeeと表記されているので、ee7000.dat としてください。7000とは 7000桁のデータということです。ここでの拡張子は .dat です。他に .txt となっているのもあるので、ご注意ください。pa=pi/2; pe=pi/4; ea=log(ee); ei=1/ea; などが収録されています。




■      複素数計算の関数(ベータ版)

Tk4 は複素数計算用の演算です。複素数は a+bi なのでaw[][] という形の配列を使います。関数表記は実数を踏襲しているので、形を見れば判ると思います。

Tk4.disp(aw); Tk4.disp08(aw); Tk4.add(aw,bw,cw); Tk4.sub(aw,bw,cw); Tk4.mlt(aw,bw,cw); Tk4.div(aw,bw,cw); となります。

実数を dx[]、intを p とすると、Tk4.mlt(aw,dx,cw); Tk4.mlt(aw,p,cw); Tk4.div(aw,dx,cw); Tk4.div(aw,p,cw); も計算できます。 1/aw=cw は Tk4.div03(aw,cw);  となります。

Tk4.sin(aw,cw); Tk4.cos(aw,cw); Tk4.tan(aw,cw); Tk4.atan(aw,cw); Tk4.log(aw,cw); Tk4.ln(aw,cw); Tk4.exp10(aw,cw); Tk4.exp(aw,cw);

Tk4.pow(aw,bw,cw); Tk4.pow(aw,dx,cw); Tk4.pow(dx,aw,cw);

dx[] は実数配列を意味します。

以下に出てくる int数 p3 は計算精度の深さを決めるためのものです。通常は p3=8 程度を指定しますが、これで誤差が出るようなら p3=20 などとします。

Tk4.kaijoo(aw,cw,p3);





■      プログラムの実例

参考までに、taketaを使ったプログラムをいくつか挙げておきます。

eの計算プログラム e.java
ネピア数e を計算するには 1/0! + 1/1! + 1/2! + 1/3! + 1/4! + 1/5! + . . . . という公式を使います。配列名が dx, fx とはなっていませんが、これでも動きます。ダウンロードした後で、これを開けてみると、5行目のclass名が「 public class Mn 」となっているはずです。ファイル名とclass名は同じでないと動きません。ですから、このファイル名もMn.javaに変更してください。それ以前のMn.javaは別名で保存しておくことをお忘れなく。その上で、「javac Mn.java」「java Mn」と順次実行します。

その他の事例はまた後日追加する予定です。

グラフを書くやり方については、次のページで説明します。





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